FLOOR B-04


Ducati 907 I.E.車体紹介

写真を何枚か用意しました。撮ってない部分も多く、後悔しているところも
ありますが、まずは写真をゆっくりとご覧下さい。

まず、ぐるっと車体を一周します。はじめに907の特徴をもっともよく表している、
左サイドからの写真をご覧下さい。後上がりのウエッジのきいたフルカウルで車体全体を
包まれています。エンジンはカウル前部とステップ部分からしか見ることは出来ません。
またフレームも同様、ほとんど見えません。といっても、907のそれはまっ黒い角パイプで
構成されており、900SSのような趣きはありません。907からホイールは前後17インチと
なりました。見た目のバランスは微妙です。以前のPASOシリーズの16インチの方が
似合っていると感じることもあります。サイドカウルのラジエータ部分は取り外し
出来るようになっています。かつてオイルクーラーを装着していた名残を見ることが出来ます。

PASOシリーズはカウルの形状ゆえに冷却性に問題があったと指摘する人もいますが、
あながち嘘でもないようです。大きなダンプの後ろを少し離れて追走しているだけで
ファンが回りだし、水温は100度になります。90km/hで走っていてもです。
ちなみに夏でもライダーの足回りは熱くなりません。さきにバイクがダウンします。
困ったものです。

カウルを外した写真です。なんで外したか?それはトラブル&メンテナンスの
ページをご覧下さい。ご覧のとおり、黒い角パイプによって構成された
フレーム形状が確認できると思います。エンジンの下にアンダーフレームが
通っています。ライトの横の白いものは冷却液のリザーブタンク。
シートの下にはインジェクション用のコンピュータがラバーマウント
されていますが、この写真では見えません。

前面から撮った写真です。まず目に入るのは透明部分のないカウルでしょう。
NACAダクトのような形状で風を上に巻き上げる効果があるようです。とはいえ、
あまり効果は感じません。140km/h以上ではかなり伏せないと厳しいものがあります。
視界に関しては、思ったほど問題ありません。かなり伏せても大丈夫です。フラッシャーと
一体化したミラーも特徴の一つです。ドカティの他の車種、カジバ等の数社で同じ部品を
見ることが出来ます。前から見てこんな形なのにミラーはなぜか丸。不思議です。これも
視界に関しては問題なし。ただし、RVのような背の高い車が後ろにつくとヘッドライトを
まともに反射して眩しいのと、振り分け式のサイドバッグを装着すると視界がほぼゼロに
なってしまう点は、ツアラーとしては問題があるといえるでしょう。カウリングの面から
見ると、肩にあたる風がかなり激しく、よっぽどしっかりした皮スーツでも着ない限りは
ハイスピードクルージングは難しいと思います。ライトは60Wですが、大変暗く
夜道は不安でした。こんなに大きいのに。

シートカウルまわりは非常にコンパクトにまとまっています。走っている姿を後ろから
見るとテールがないようにさえ見えます。収納スペースはタンデムシートの下ですが、
工具を入れていっぱい。ツアラーとはいえ、荷掛けフック等の装備はありません。
ヘルメットホルダーはありますが、私のSHOEIは顎紐がフックに届かず、結局使い物に
なりませんでした。なんのため?マフラーは92年モデルからシルバーとなりました。
レーシーなモデルほど尻上がりではありませんが、ツアラーですからこんなものでしょう。
ただし、かなり静かでがっかりします。

シートカウル前部には大胆な形状のエアアウトレットがあり、尻上がりのイメージを
作りだしています。ここが左右に膨らんでいてふくらはぎにあたるので、
結構踏ん張りにくいことがあります。しかし膝には風は余り当たらないので、
冬でも下半身はそれほど寒くありません。ちなみにこの車種、タンクを除いて、
シャーシに固定されているのはシートカウルだけで、その他のカウルは全てカウル同士で
連結されています。不思議な固定方法です。

タンクは公称21L。内部にはインジェクション用のポンプと、それに付随する複雑な
パイピングがなされています。Ducatiのロゴがとても大きいでしょう。ブランド誇示の
ためでしょうか?
シートは柔らか目で大きく、快適です。一日乗って痛みや疲れは感じません。
ステップの位置も身長173cmの私には最適です。

メーター周辺は、他の兄弟車とは全く違った、ツーリング色溢れる仕様となっています。
一体型のメータークラスターには、スピード・タコ・燃料・水温表示のほか、
各種インジケータとアナログ時計が付き、豪華な仕上がりです。ちなみに照明が暗く、
夜は目を凝らしてもほとんど見えません。ただしメーター内部の電球を交換することで
かなり改善することができるそうです。


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Updated at Jan. 30,2000