FLOOR J-09


千浩観察室(17ヶ月、米国紀行)

会社の海外出張が重なり、マイレージがたまったのでロサンゼルスに
行くことにした。千浩はほぼ1歳半、2才までならば正規料金の10%で乗れる。
(ただし椅子はなし)2才以上だと70%くらいになってしまう。友人に会いに行くのにも
良いチャンスかと思い、決意した。なお、本ページは千浩のことについての記述のみであるので、
それ以外の情報についてはここを参照されたい。

飛行機という乗り物
飛行機とて乗り物。千浩が嫌いなはずがない。そう思って、デッキに連れていく。
これは大成功。目を丸くしていつまでも眺めている、というか食い入るように見つめている。
その後で飛行機の模型(トミカのダイキャスト、要はミニカーの飛行機版)をあげたら、
「ヒーン」とか言って遊んでいる。車が好き、よりも飛行機が好き、というようなちょっとおハイソな
趣味を持ったらそれはそれで面白いかな、と思っていたが、自分が乗れる車ほどの興味は示さなかった。
本当は飛行機に自分が乗り込んでいく、というところを 体験して欲しかったが、
張り切って遊ばせすぎて乗り込むときはすでに寝てしまっていた。
もったいない話である。


手すりに腰掛けて見る。体が小さいと何かと得なこともある。
「あ!」とか「お!」とかやたらとうるさい。

飛行機の中での千浩
アテンダントが気を利かせて3列分のシートを確保してくれた。機内では抱いているつもりだったので、
非常に助かった。隣の乗客に迷惑がかからないよう、搭乗前に遊ばせまくったこともあって、
乗り込んだときには千浩はすでに寝ており、 我々も非常に楽だった。
ロサンゼルスまでは片道9時間(帰りは11時間)。半分くらいは寝てくれた。
起きてからも妻の努力もあり騒がなかったので、大変助かった。
周りのおばさん連中は、子供が乗ってくるとあからさまに迷惑そうな顔をしていたが、
千浩が静かだったので急に態度が変わり、「かわいいお坊ちゃまね〜」と
にこにこしてくるのでかえってびっくりした。分からないでもないが・・・。
機内食は、ちょっとしたプレートに立派なバナナ一本、それと離乳食が二瓶、
専用の飛行機の形をしたスプーンとともに出てくる。「JAL BABY CRUISE」と
かいてある前掛けも一緒だ。


寝る千浩。エコノミー席一つで横になっている。う〜ん、自分も
その大きさになりたい。

千浩と時差
時差ボケは確かにある。が、思ったほどでもなかった。2日目からは起きるのは遅いが、
まあ何とかなる程度には順応した。もっと大変かなと思っていたので、
助かった気分だ。ただし一日目の夜は、妻が夜2時半まで付き合ったそうだ。
日本に帰ってからというもの、千浩の起床時間が朝5時頃になってしまい、
大変早く起こされる毎日である。でも夜遅くまで起きていられるよりは
よっぽどましなので、この時差ボケはいつもでも続いて欲しい。

アミューズメントパーク
日本でも連れていったことはなかったが、とりあえずいってみた。
Knott's Berry FarmとDisney Land。二本立て。
Knott's Berry Farmは、昼行ったせいで、暑すぎ。千浩もぐったり。
Disney Landh夜行ったのでそこそこ。途中で真っ暗になってしまい、今一つ。
でも24時までやっているので、かなり楽しめる。
乗り物は、千浩には早過ぎた。汽車とか乗っても、見てはいるが大興奮、と
までは行かず。ちょっとGのかかる乗り物は、思いっきり固まっていた。
It's a small worldのライドも、きょとんとしているだけだ。
キャラクター関連はというと、一番喜んでいたのは妻だ。
千浩は固まっていた。良く考えてみれば、いままでディズニーとか
スヌーピーとかほとんど見せたことがないのだから、知っているはずが
ないのだ。NHKで見ているおじゃる丸とかだったら多少は反応も
変わっていたかも。ディズニーランドとか、何でも乗れて一人40ドル。
それ以外のチケットはない。なんだか損したような気分でもある。


Lake Forestの住宅街。池の周りにぽつぽつと大きな家が。
アヒルや鴨も泳いでいる。いいよね。こんなところで過ごせたら。

食べ物
いきおい、ファーストフード関連が多くなるのは致し方なし。
千浩は何でも食べるので、ま、助かった。
グロッサリーストア(食料品その他の店)へ連れていったときが、
千浩は一番興奮していたように思う。巨大冷凍ピザの箱を見ては「あ!」
バケツアイス(バケツの中にアイスが詰まっている)を見ては「あ!」
さぞかし楽しかったであろう。


Carl' Jr店内。ストローが長すぎて口に入らないの図。
「ハガ、ハガ・・・」


「ふうう、やっと入ったよ・・・。」


Mann's Chinese Theater前。ドナルドダックの足型を前にぼんやり。
なんのことだか全く分かってなかったろう・・・。

ちひろと周りの大人
もともとフランクな国民性か、けっこう話しかけてくる大人が多い。
レストランでいきなり抱き上げて「How are you? You're so cute!」などと
笑いかけたりするので、結構戸惑う。店内でぶつかっても大抵は笑顔が返ってくる。
本当はぶつからないよう、気をつけないといけないが・・・。

本当は、3才くらいになったら連れていって、「ほ〜らアメリカはすごいだろう」とか
「パパってば英語をしゃべれてすごい」とかいろいろと思わせようと思っていた。
でもこんなに早く連れていったら何も覚えてないな、というのはきっと本当だろう。
自分だって昔の記憶は2才半くらいからだ。ま、いいや。それはそれで。


パスポートにこんなもの押してもらった、千浩だけ。いいなあ。
アメリカの人はある意味フランクだ、やはり。これを押してくれたおばさんも
わざわざ持ってたもんね、このはんこ。押すために。

次のページからまた日常生活へ。


千浩研究室ホームに戻る

Kodama Propulsion Laboratoryホームに戻る


Copyright 1996-2013 Ryo kodama
Updated at Aug 25, 2000