FLOOR J-12


千浩観察室(36ヶ月-)

トイレトレーニング、いまだ進行中。
トイレにはだいたい自分でかなりできるようになった。が、
なかなか自分から言い出すことが出来ない。 股間を押さえて、バタバタ
しているので「おしっこか?」と聞いても「ちがーう」とか言いながら
部屋の隅でぴくぴくしている。で、波が去るとまた遊びだす。
何かトイレに行くことにネガティブなイメージでも与えてしまったか。
「おしっこ」と自分でさっさとトイレに行ってしまえば、とっても楽なのに、
と思うが、なかなかそれに気づいてくれないようだ。


実家の犬、モコに靴下を履かせる。こんなことをされ、自分の部屋を
千浩に半分とられても、けなげにしっぽを振り続けるモコであった。

保育園に行きだす。
今までは非認可の所に行っていたが、市立のところにいけるようになり、
かつ抽選にも通ったので場所を変更。一緒に行くお友達の中には
保育園が始めてで一日中泣いている子供もいたということだが、
千浩は5ヶ月くらいからこういうところに行っていたので、
マイペースで遊んでいるとのこと。


入園式の光景。


時間の感覚。
「今何時?」何度も聞く。「10時半。」「10時半だって〜」しかし
そうは言っても昼が12時で、夕方が6時とかそういう所までは
分かってないみたいだ。「もう夕方だからもうすぐ暗くなっちゃうね」
というところまでは分かっていたが。

がっかりしてため息。
「あれはだめ、これはだめ」と言いつけていたら、「はあ・・」かわいいため息を
ついてうつむいている。「パパがだめだめ言うから、つまんないの」
悪いことしたな〜・・・。3歳にしてがっかりすることを教えるつもりは
なかったんだが・・。

4歳の誕生日はいつ。
子供雑誌「めばえ」を購入。トーマス操車場セットがついていたので、
あちこちの本屋を探して購入。そしたら雑誌の中に
「100名に当たる、トーマス・テレンスお仕事セット」の応募があったので
ハガキを書いてだしに行く。「当たるといいね〜」などとしゃべっていると、
「まだ来ないねー」等と言い出す。さっきポストに入れてきたばかりなんですけど・・・。
雑誌のなかにいろいろなおもちゃの写真(プラレール、仮面ライダーなど)が
いっぱい載っていた。「ちくん(千浩君の略)これほしいの」と
プッシュが激しくなる。「んじゃ、次の誕生日、4歳になったらね」と
言ったのが間違いだった。2時間ごとに「もう4歳になったよ〜」と
繰り返す。「千浩の誕生日はママの次だよ」というと、
「今日ママの誕生日?」かなり疲れた。

詩人、千浩。
千浩は3歳。今もっている知識とその時知ったばかりの知識を、我々大人の
考えもつかないようなシナプスを使って自由自在に言葉を紡ぎだす。
どうしてそんな発想ができるのか?と思うような言葉がほこほこと出てくる。
そんなわけで、3歳の千浩と遊ぶことは、なんだか詩人と言葉遊びを
しているような、そんな感触である。

保育園は小さなソサエティ。
時々保育園に千浩を連れていったり、迎えに行ったりする。
だんだん分かってきたのは、保育園の小さな教室の中は、やはり
小さな社会モデルのよう、というか社会そのものであった。
何となく人気者の子供がいて、その周りに取り巻きの子供がいて、
一人でぼーっとしている子供がいて。その中で千浩はというと、
大抵一人で黙々とブロックを組み立てているのが好きみたいだ。
時々他の子供とも遊んでいるが、「一人でブロックをするときの
集中力はすごい(先生談)」とのことで、相当にマイペースな奴、
ということになっていそうだった。他の子供とちゃんとした
人間関係が築けていればいいが・・と思うのであった。

やはりか?アニメ好き。
先日文化センターに行った。ビデオコーナーがあって、6つのプログラムを
上映していたのだが、千浩は迷わずに一つだけあったアニメ番組を選択。
内容は「まんが偉人伝・メンデルとエジソン」赤い花と白い花がそれぞれ
3対1ででき、次の年にそれらを栽培すると、赤い花同士の組み合わせでは
全部が赤、白い花どうしては赤・白が1対3で、・・(以下略)なんてアニメを
ずっと見続けていたのであった。 面白いと思ってみていたのか疑問だが、
とりあえずアニメへの引きは大したものである。今までの経験から、
アニメは面白いものだと思っているか、画面が単純でどこに集中すればいいか
分かりやすいか、あるいはその両方か(多分前者)だとは思うが。

怖いおじさん?
時々駄々をこねて泣いたりするが、時折「おじさんの顔が怖かったの〜」と
言って泣くことあり。おじさんの顔ってなんだ?俺?
「プラレールのおじさんの顔〜」なんじゃそりゃ。はじめは家の中に
千浩にしか見えない何かがあるのではと、少々びっくりしたが、どうも
そういうわけでもないらしい。ここで 「んなわけないだろバカ」で
終らすこともできるのだが、もしかしたら本当に何かを見ている可能性も
捨てきれず、それがなんでもないことであっても舌足らずのために
表現できないで困っているだけの可能性もあり、そういうことで
「ふーんそうなのか」と聞いてあげることにしている。

流れ星を見る。
田舎の漁村で流星群の次の晩、空が晴れ渡ったので物干し台に
家族全員でごろ寝。あんなにはっきり天の川を見たのは何十年ぶりか。
で、時折流れる流星。「しゅーといったね」と千浩も確認。
いい想い出になれば、と願うのであった。

波が怖い千浩。
で次の日海に行く。浮輪まで前日から膨らませて用意していたが、
波が怖くてついに入れず。そしたら近くの子供が
「怖くて入れねーんでやんの」とバカにするのであった。
漁村の子供はそういうところがあると妻から聞く。ま、そうでないと
兄弟舟の世界はやっていけないのだろうが、父としては
かなりむかっと、というか歯がゆい瞬間であった。

かみでんしゃ事件勃発。
JR西日本のペーパークラフトコーナー、これがばかにできない。
で千浩は作ってくれと頼むのであるが、「また今度」等といって
延ばし延ばしにしていた。そしたらある日、作って欲しくて泣きすぎ、
結膜炎寸前までいってしまったのであった。深夜1時半、
会社から帰宅すると机の上に一枚の、妻からの置き手紙が。
「お願いだからあさかぜ号の先頭車両だけでも作っておいて下さい。
明日の朝までに。
このとき、すでに時間的には明日に突入していたのだが、パパはがんばった。
千浩に「ありがとう」と言って欲しい一心で・・・。
機関車だけじゃなくて客車もつくってやるさ・・・。
しかしこの機関車(EF66)、ヤッターキングの鼻のような形状が作りにくいことこの上なし。

できたぜ・・・午前4時30分。 これでねられるぜ・・・

「パパ、つくってくれてありがと!」朝7時に起こされる。頼むから
寝かせておいてくれ・・・「パパ、連結のとこ、取れちゃった」
なにぃ・・・しょうがねえなあ、起きるか・・・。

んで、別の日にリクエストを受けて500系のぞみ号の先頭車両を作成。
これもかなり喜んでくれたが、喜びすぎて抱いたまま寝たのであった。

もう分かるよね・・・。紙だもんな。後日作り直されたことは言うまでもなし。


で、作って欲しくて泣く千浩。頬に涙が一粒。


作りに作った5列車。見れば分かるとは思うが、左から500系のぞみ、100系ひかり、
300系ひかり、トワイライトエクスプレス、そしてあさかぜ。どうやら
同じ縮尺で作ってあるみたいなので、並べてみてもリアルだ。
「千浩君も大きくなったら自分で作れるよ」と上機嫌。しかし
蒸気機関車(C58)をリクエストされ、 「時間がないし難しいからダメ」と
ここでは断った。断るというのもどうかな〜と思っていたら、
「明日になったらパパもっと大きくなるから、そしたら作れるね」と言われた。
あた〜。パパはもう大きくならないんですけど・・・(泣)。
しかたねーな。つくってやるか。しかし、成長することを前提にして
生きているってのは、素晴らしいことだなと。きっと昔の日本も
こうだったに違いない。あ、自分のなかでここだけは成長しかねない不良債権
(=よけいな肉)は、増えないように細心の注意を払わねばならないのであった。

バカといわれる。
散らかしてばかりでダメとしかったら、「パパのバカ。嫌い。」と言われる。
初めはちょっとびびったが、そんなことで曲げられるかい。
最近は街中の真ん中でわんわん泣かれても平気になってきた。
ま、千浩の場合、泣いてるときには何言ってもダメだが・・・。
にしても、保育園でのつきあいの中でこういうことを言ったりとか、
いいこと・悪いこといろいろと覚えてくる。

千浩観察室(4歳-)


千浩研究室ホームに戻る

Kodama Propulsion Laboratoryホームに戻る


Copyright 1996-2013 Ryo kodama
Updated at October 15, 2003